皆さんは、本物のフォルテピアノを見たことがあるだろうか。
フォルテピアノとは現代の「ピアノ」とは違う。
昔の「チェンバロ」と現代の「ピアノ」の間の楽器。
チェンバロのような音色だが、やっぱり違う。
でも、作りはとても原始的で今のピアノともやっぱり違う。
弦を弾くように出来ており、それを押さえるものや、蓋の木などにとても手作り感があり、1つ1つ個体として特別な感心がする。
今回の演奏会で初めて共演させていただいたが、ピアノに挟まれたプログラムの中で、フォルテピアノはとても魅力溢れる音色を響かせてくれた。
ピアノとは鍵盤の白と黒が逆になっているのも面白い。
ベートーヴェンやモーツァルトは、現代のピアノの音色はほとんど知らない。
この楽器の音色を聞いて育ち、そしてこの音色のイメージで作品を作っているのだ。
そう思うと、この楽器に触れることが出来たのが、とても貴重な経験であった。
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