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執筆者の写真Kazumi Senda

フォルテピアノ

皆さんは、本物のフォルテピアノを見たことがあるだろうか。

フォルテピアノとは現代の「ピアノ」とは違う。


昔の「チェンバロ」と現代の「ピアノ」の間の楽器。


チェンバロのような音色だが、やっぱり違う。

でも、作りはとても原始的で今のピアノともやっぱり違う。


弦を弾くように出来ており、それを押さえるものや、蓋の木などにとても手作り感があり、1つ1つ個体として特別な感心がする。


今回の演奏会で初めて共演させていただいたが、ピアノに挟まれたプログラムの中で、フォルテピアノはとても魅力溢れる音色を響かせてくれた。


ピアノとは鍵盤の白と黒が逆になっているのも面白い。


ベートーヴェンやモーツァルトは、現代のピアノの音色はほとんど知らない。


この楽器の音色を聞いて育ち、そしてこの音色のイメージで作品を作っているのだ。


そう思うと、この楽器に触れることが出来たのが、とても貴重な経験であった。



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